物の指定席を決めたり、元の場所に戻すことを徹底したり、いろいろ工夫をしているつもりでも、このモヤモヤ感が消えず。
特に最近は、庭作業ばかりで家の中がおろそかになり、部屋の乱れに少しグッタリしていました。
そこで、モチベーションUPのため、“すごい片づけ 9つの極意”を、もう一度読み返してみました。
片づけとは、「カタをつける」こと
この本は、実際の整理や収納をこんな風に工夫していますよ!!という、具体的な片づけの事例が書かれた本ではありません。
「すごい片づけ」が目指しているのは、モノや場所の物理的な片づけではなく、あくまで心、思い、メンタルの方の片づけ。
そして、心、思い、メンタルという目にみ見えない分野が片づかない限り、どんなに素晴らしい知恵やテクニック、グッズやテクノロジーを用いても、本当の意味で片づくことはない・・・
すごい片づけ 9つの極意 / はづき 虹映著
私の場合、いろいろな本やサイトを見ては、片づけのスキルやノウハウを真似してみても、いつも「スッキリかたづかない・・・、きちんと片づけれていない・・・」というモヤモヤ感がありました。
そんなモヤモヤの原因を、この本では片づけ方に問題があるのではなく、自分の気持ち・意識などの心の「在り方」に原因があるとしています。
まさに、今読むのにはピッタリな本です。
言葉の変換がおもしろい
今の部屋の状態を否定して、「もっと片づけなければ・・・」という罪悪感や義務感を感じるのは、自分自身の心の問題。自分の気持ちに決着がついていない。
「素」が「濃く」なるということは、心の奥にたまっていた本音や本心に光が当たり、より明確になる。
物には人それぞれの思い=エネルギーが宿っている。
エネルギーには質量があるので、質量があるということは、重さがあるということ。
物を捨てれないのは、この物についている重い(思い)エネルギーのせい。
その他にも、
掃く=(息を吐く)出す
拭く=福
ゴミ=混みが濁ったもの。
濁点がついた言葉は、本来のエネルギーが強調・増幅される。
チリ=散り
ホコリ=ほ・凝り。「ほ」は「火」や「穂」など「先端にあるエネルギー」という意味。
先端や表面で凝り固まったもの。
磨く=身・欠く
「日本語が教えてくれる、片づけに隠された真意」として、著者の視点で変換している言葉に、なるほど・・・と納得してしまいます。
片づけは、宇宙や神様とも関連がある?!
宇宙が、家という箱をのぞき込んだ時に、箱の底=床が見えていると、その空いた空間に宇宙からの「無限の豊かさ」というエネルギーが流れこむ。
靴を脱いで、寝食する家は「依り代」(神霊が依り憑く対象物のこと)に相当する。
神様をお招きし、共に生きる神聖な場所にゴミを置かない。
全体的に、こういう視点で書かれた本です。
私の場合は、ヨガをやったり、禅的な思考が好きなので、宇宙や神様と結び付けた片づけの仕方は結構モチベーションUPにつながります。
数字で考える、すごい片づけ術
「はづき式数秘術」をベースに数字と各部屋を関連付け、その場所を片づけられない本当の理由などの章も、心の奥底にはこんな気持ちがあるのかな?と参考になります。
例えば「2」という数字には、「ふたつのものを統合し、つなげる=コミュニケーション」という役割で、階段や廊下が該当する場所と考えるそうです。
コミュニケーションの役割を持つ、階段や廊下にモノが置きっぱなしだと、家族間の争いや不仲、そこに住む人の人生の停滞につながる。
「言いたいことを言えない」
「本音を言わず我慢する」
「自分の気持ちを抑える」
「うまく伝えられない」
そういう口惜しい思いが、階段や廊下を片づけられないことに隠された本当の理由と分析しています。
1~9の数字に各部屋が割り当てられていて、その数字(部屋)の役割や、その部屋を片づけられない本当の理由は、自分にも当てはまる部分があって興味深いです。
心に残ったこと
最後の方にある、人生の分岐点。
毎回心に残ります。
何も持たずに0(ゼロ)の状態で生まれて
人生の途中で、たくさんのモノを手に入れて、たくさんのできる事を味わう。
最後は、生まれた時と同じ0(ゼロ)の状態に還る。
若いころは、次の新しいものを「得る」ために片づけをする。
新しい洋服、新しい出会い、新しい恋人。
人生の後半は得るためではなく、「手放す」ために片づける。
長い年月をかけて、背負ってきた荷物を降ろして身軽になっていく。
「得る」から「手放す」へシフトする人生の後半。
やっぱりシンプルで身軽がいい。
また明日から、1つずつ荷物を降ろしていこうと思います。