図書館に行って、次に読む本を探してきました。
今回はいつもと違う「シニア」という分類の棚を、ゆっくりと見てみました。
そこで見つけたのが、村川協子さんという方の「簡素なくら暮らしの家事手帖 老いを心豊かに生きる知恵」という一冊。
表紙の梅シロップ?梅酒?の瓶に惹かれました。
この本を書かれたとき、ご本人は81歳で旦那さまは91歳。
年金での暮らし、介護保険でヘルパーさんを利用していたり、旦那さまはデイサービスも利用していたり。
そんなありふれた、いわゆる「高齢者」と呼ばれる方。
しかし、その暮らし方は、素晴らしい!!の一言。
理想的な年齢の重ね方で、教訓にしたいなと思いました。
老いても自立して簡素に暮らしたい
老いても自立して簡素に暮らすために、著者が心がけていることが書かれています。
・予算を立て、それを目安に暮らす
・朝食で1日に必要なビタミンを摂る
・肉や魚、脂質もきちんといただく
・台所に立ち続けないための工夫をする
・探しものに時間をとられる生活をしない
・洋服を整理し、必要枚数しか持たない
・用事は何でも早めにとりかかる
シンプル・ミニマムとも通じるものがあるなと感じました。
老後も自分のことは自分で出来るように、自立して暮らしたい。
そのためにも、今から少しずつでも、心構えが必要なのかな?と感じました。
気持ちに余裕をつくる、家事の先手仕事
この本の著者村川さんは、家事をラクにすすめるための工夫として、「全国友の会」で有名な「先手仕事」を心がけているようです。
夜に鍋に煮干しを浮かせておいて、朝はスムーズにみそ汁を作る。
少しの時間を見つけて、ほうれん草を茹でておく。緑の野菜が少し欲しいときに役立つ。
外出するときは、持ち物を早めに準備してバッグを玄関に置いておく・・・などなど。
ほんの少しの先手仕事が、習慣化されているんだなと感じました。
私自身、若いころは掃除や料理も、模様替えなんかも一気にできたけれど、年を重ねるにつれて何事も一気にこなすのは難しく感じています。
そんなときに、この著者が言うような「先手仕事の積み重ね」は、効果があるのではないかと思いました。
先の事を少しやっておく。
私の場合は、習慣になるまでは、かなり意識しないと途中で断念しそうですが・・・
できることから取り入れたいと思い、野菜をあらかじめ切って冷凍したり、みそ汁の具材セットをジッパーバッグに入れて冷凍してみました。
常備菜とまではいかないけれど、野菜を切っておくだけでも少し楽な感じがします。
最後に
81歳になっても、家計簿をつけてお金を管理したり、日々の家事をラクにするための工夫をしたり、自分で栄養バランスを考えた食事を3食作ったり。
これからシニアになるにあたって、こんな年の重ね方を目標にしたいなと思いました。
自分を戒めるのには、とても良い一冊でした。