庭に自生している「スギナ」。
一番手ごわい雑草だと思っていたけれど、実は万能ハーブ。
使い古した無印の落ちワタふきんで作った巾着にスギナを入れて、煎じ液を巾着ごとお風呂に入れた“スギナ風呂”を1週間くらい続けてみました。
翌日には速攻パワーアップ!!とはいかないけれど、化学物質無添加の自然の入浴剤というだけでも心地良く感じます。
ハーブの世界では、“ホーステイル”とも呼ばれる驚きのスギナのパワー。
今回は自家製のスギナ茶を作ってみました。
スギナ茶の作り方
庭で採ったスギナを水で洗ったら水気を切ります。
手でつかんでサッと振る程度。
スギナの葉の部分を使います。指でひっぱると節からプチプチと取れてきます。
時間がかかるのでテレビを見ながら、のんびりと作業しました。
晴天が続いたので、午前中は太陽があたり、午後からは日陰になるベランダで3日ほど干したら、カラカラに乾燥していました。
調べてみると、天日干しをすると葉緑素が抜けて白くなるので、陰干しの方が良いようでした。
確かに少し白っぽくなっています。
母も「日向が好きなものは日陰で干す、日陰が好きなものは太陽の下で干す。」
と言ってたなぁと後になって思い出しました・・・
弱火で焦がさないように注意して、手で揉みながら乾煎り。
これがいわゆる焙煎作業。
モッサリあったスギナを手で揉みながら乾煎りを続けると、だいぶカサが減ります。
綺麗な緑色の茶葉のように仕上がりました。
あら熱が取れたら乾燥剤と一緒に瓶に詰めて、玄米緑茶を飲むときに小さじ1杯を混ぜています。
ミルサーを持っていないけれど、パウダー状にしたらお菓子作りにも使えるな。
乳鉢を使ってパウダー状にしてみるか・・・
スギナ茶の注意点・副作用
スギナは、ワラビやゼンマイにも含まれているビタミンB1を壊す“チアミナーゼ”という成分を含んでいるため、長期間大量に摂り続けると、ビタミンB1(チアミン)欠乏症を引き起こす可能性があるとされています。
ビタミンB1欠乏症の疾患としては、末梢神経に影響が出る“脚気”、中枢神経に影響が出る“ウェルニッケ・コルサコフ症候群”などがあります。
また、微量のニコチンや、植物毒であるアルカロイド(キャベツにもアルカロイドは含まれているようですが)も含まれているそうです。
体に良いとしても、スギナ1つに全ての効果を期待して過度に摂り続けるのではなく、適量ということがポイント。
ただし、スギナを粉末にして丸ごと飲むのは好ましくないという記述もあり。
・心臓や腎臓に疾患がある人
・ニコチンに対する過敏症がある人
・スギナにアレルギー症状を持つ人
・胃炎や消化性潰瘍のある場合は、消化器官の粘膜をスギナの成分が傷つける事があるため注意が必要
・利尿作用があるため、夏場の水分補給には向かない。(熱中症にかかりやすくなる可能性がある)
さいごに
生命力にあふれる、力強いエネルギーを感じるスギナを、雑草として処分してしまうのはもったいない。
メインは入浴剤や化粧水など、体の外から使うことになると思うけれど、お茶やお菓子作りや料理にも少しずつ利用してみるつもりです。
自分で調べてみて、使ってみて、健康に役立つものか試してみようと思います。