台所の消耗品の中で、ラップはいつも『もったいないなぁ…』と思うモノの一つです。
基本的に使い捨てだから。
値段的にも気軽に買えてしまうので、意識していないと、使い方も気軽になってしまいます。
プラスチックゴミは、極力少なくしたいと考えているので
冷蔵庫に保存するときは、蓋付きの保存容器に入れ替えたり。
お皿を蓋の代わりに使ったり。
一応は意識しているけれど…
さらにラップの使い捨てを減らしたい。
そこで、前から気になっていた洗って繰り返し使えるという『蜜蝋のエコラップ』を作ってみる事にしました。
本当に繰り返し使えるのかな?
半信半疑だったけれど・・・
意外に使い勝手も良く、流水で洗って繰り返し使えています。
作り方もとっても簡単でした。
用意するもの
・コットン100%の布
(オーガニックコットンなら、最終的に堆肥化もできますね。)
・蜜蝋
・アイロン
・クッキングシート
作り方
①布をカットします。
今回はいろいろな布で、3つのサイズを作ってみました。
Sサイズ:15㎝×15㎝
Mサイズ:25㎝×25㎝
Lサイズ:30㎝×30㎝
丸くカットしたり、ピンキングはさみで縁をギザギザにカットしても可愛いと思います。
精製済の白いビーズワックスのバージョン
未精製の黄色いビーズワックスのバージョン
②アイロン台の上にクッキングシートを敷いてから布を置きます。
布全体にパラパラと蜜蝋を散らします。
ビーズワックスを使うと、おろす手間がなくて簡単です。
③蜜蝋を散らしたら布の上に、もう1枚クッキングシートを置きます。
クッキングシートで布を挟む感じです。
アイロン台やアイロン本体に蜜蝋がついてベタベタするのを防げます。
Lサイズはクッキングシートが1枚では布がはみ出すので、こんな感じで上下に2枚ずつ使いました。
④アイロンをかけると、じんわりと蜜蝋が溶けていきます。
蜜蝋の融点は65℃だそうなので、アイロンは「中」くらいの温度で溶けました。
溶けると液状になって広がるので、全体に蜜蝋が行きわたるように普通にアイロンがけ。
⑤蜜蝋が足りない部分は追加で蜜蝋を置いて、もう一度アイロンがけ。
⑥全体的に蜜蝋が布に馴染んだらクッキングシートを取って、布は吊るして乾かします。
あっという間にパリパリになります!!
早速使ってみる
本当に手の温度で蜜蝋が溶けて、ピッタリくっつくのか試してみました。
収穫したブルーベリーとワンズ2号のハンバーグ
手で包むように押さえると・・・
おぉ~ピッタリくっつく♪
お皿に敷いておにぎりを乗せてみたり・・・
おにぎりを包むだけでも、可愛くてどれにしようか迷う・・・
器や瓶の蓋代わりに使うのはもちろん
おにぎりを包んだり
サンドウィッチを包んだり
使いかけの野菜や果物を包んだり
自宅で焼いたクッキーを包んで職場に持って行ったり
見た目も可愛いので、冷蔵庫の中にその姿を見るだけでも楽しくなってきます。
今回は、未精製の黄色いタイプのビーズワックスと、精製済の白いタイプのビーズワックスを使ってみました。
未精製のものは蜜蝋の香りがありますが、洗って使っているうちに消えて気にならなくなります。
精製されたものは蜜蝋の香りはないので、気になる場合は精製された蜜蝋の方が良いかもしれません。
いずれも使い勝手は変わらないと思うけれど、なんとなく未精製の黄色い蜜蝋で作ったエコラップの方が、お皿などにはピッタリくっつくように感じます。
蜜蝋ラップの注意点
・熱に弱い(溶ける)ため、熱湯で洗う事はできない。
(普段のお手入れは、水かぬるま湯で洗って自然乾燥)
・熱湯消毒できないので、肉・魚などには向かない。
・電子レンジでは使用ができない。
・柑橘系などの酸性の果物などへの使用はできない。
(酸が蜜蝋を溶かしてしまうそうです)
冷凍でも使えるようですが、劣化が早くなってしまうそうです。
市販の蜜蝋ラップは、大切に使うと1年も繰り返し使えるらしいです。
我が家の手作り蜜蝋ラップも2週間ほど経過。
少しずつシワシワが目立ってきているけれど、洗って繰り返し使えています。
だんだんラップとしての機能は弱くなっていくそうですが、また蜜蝋を足して復活させるなんてワザを使っている方もいらっしゃるようです。
私もしばらく使ったら復活のワザを使ってみようと思っています。
元は「布」なので、くたびれてボロボロになったら台拭きにして、最終的には土に還ってもらおうと思っています。
基本的に、週に1度まとめて買い物をするスタイルの我が家。
肉や魚を冷凍する事も多いので、ラップを一切使わないのは難しいけれど。
お気に入りの布で作る蜜蝋エコラップを活用して、少しでも脱プラ&ゼロウェイストに近づきたいな。
こちらのショップで購入したペンシルストライプのオーガニックコットンはシンプルで爽やか♪
未精製のモノは蜜蝋の香りがしますが使っているうちに消えてきています。