一番幸せなこと
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ワンズ1号が「腎不全」と診断をされて、9月の始めには尿毒症という末期腎不全の状態になりました。

人間の場合なら透析ができるけれど。

犬の場合は、腹膜透析をするにも県外に行かなければならず、もちろん費用も高額・・・

余命は後1ヶ月かもしれないし1週間かもしれないし。

明日突然・・・ということもあり得える状態でした。

最後の想い出として家族旅行にも行くことができたし、後は自然に任せよう。

そう思っていたけれど。

 

現在通院している動物病院の先生が、「シェルティー(シェットランド・シープドッグ)の平均寿命は8~13歳と言われていて、今まで診察した最高齢の子で12歳。16歳のシェルティーは初めて診察しています。」と言う。

10歳のときに手術をしてくれた先生も、まだ5~6歳の子だと思った、DNAが若いんだね。と言っていたことを思い出して。

彼女には底知れない生命力があって、後は私がどうサポートするかなのではないだろうか?という思いが浮かんできて。

同時に、私は彼女について100%の力を出し切っているだろうか?という疑問を感じ。

人間の医療の知識や、好きな薬膳やアーユルベーダの情報も頭の中にあるのに活用していないことに気づきました。

こんなことから、図書館で借りた獣医学や薬理の本を読みあさる日々が続きました。

 

犬の投薬は人間と同じものが多い

犬のターミナルケア(終末期医療)でも良く使われるという吐き気止めの注射を、旅行前に1回実施してもらったところ、ほんの少しだけどご飯が食べれるように。

何気なく注射薬の作用機序を調べたら、中枢性作用(脳に作用)タイプの吐き気止め。

これってドンペリドンと同じ作用機序。

大量に残っていた内服薬のナウゼリン(ドンペリドン)を動物病院でも使われているのか調べて、動物病院向けの薬剤の添付文書を読み、犬の場合の血中濃度の半減期なども細かくチェック。

動物病院の先生にも確認し、OKが出たので試しに服用したら少しずつだけれどご飯が食べれて、自分で水も飲めるようになりました。

 

人間の病院に勤めていたおかげで、投薬や治療の流れは理解しやすいので、犬に対する治療や投薬の理解を深めつつ、動物病院の先生にも相談しながら療養をしています。

 

犬の腎不全で点滴をしないという選択

食事が少しずつ食べれるようになり、自宅での点滴は休止しています。

犬の腎不全の治療のベースとして「点滴」はとても大切です。

尿毒症にならないようBUN(尿素窒素)の数値を下げるためにも大事だと思います。

動物病院の先生も、ご飯が食べれても、週に1~2回は実施するのが理想という見解です。

 

ただ、私は「点滴の痛さのストレスで寿命が縮まる・・・」とワンズ1号が言っているように感じて、自己責任として休止をしています。

そのため、スープ多めの手作り食を作り、りんごのすりおろしを混ぜた水や、ヨーグルトを薄めた水や、あの手この手で水分補給をしています。

 

いずれ再開するときがくるかもしれないけれど、それまでは自分の口から摂る水分というのが自然なことだと思うし、それが今はできるのだから、後は私の工夫次第だと考えています。

 

犬の咳=細気管支炎でわかった幸せなこと

1週間前にワンズ2号が咳をし始めて、明け方は喘息のような咳になり。

翌日からワンズ1号も咳をし始めて、こちらは湿った痰の絡んだような咳になり。

細菌性の感染症なのか、喘息なのか、誤嚥性肺炎なのかわからないけれど、夜中に苦しそうな咳をすると飛び起きて背中をさすって。

先週は病院通いと、夜間に飛び起きることによる寝不足でフラフラでした。

金曜日にレントゲンで「軽い細気管支炎」と判明し、肺炎ではないことが分かり、薬の処方をしてもらい一安心。

 

昨日の土曜の夜は、久しぶりにお家居酒屋を開催しました。

傍らで、スヤスヤとクークーと寝息を立てて安心して眠るワンズ1号。

2号は2階の自分のベッドでお休み中。

 

「健康で穏やかでいてくれることが、こんなに有難くて幸せなんだね。」

そんな会話をしながら、一番幸せなことは「健康」だよなぁとしみじみ思いました。

 

普通に呼吸ができて

普通にご飯を食べれて

普通に歩くことができて

 

こんなことが、ただ安心でホッとして。

なんて穏やかで幸せなんだろうと感じた1日でした。

 

これからのこと

いろいろな薬の力を借りながら、現状維持しているワンズ1号。

ただ注意したいのは、コリーやオーストラリアンシェパード、我が家のワンズのシェルティーなどは「MDR-1遺伝子」が変異(4塩基欠損)している子もいるので、イベルメクチン(フィラリア予防薬)の副作用に高い感受性を持つということが知られています。

つまり副作用が強く出るということになるけれど、獣医学の本や薬理の本などを読んでみると、もしこの遺伝子の欠損があると仮定すると、他にも注意が必要だと思われる薬剤や、たくさんの薬の服用(多剤投与)も良くないかもしれないな・・・と考えています。

(この遺伝子変異は検査をすることで、欠損があるかないかを調べることは可能です。)

 

そこで、約1ヶ月吐き気止めの薬としてナウゼリン(ドンペリドン)を服用したので、11月に入ってからはこちらも休薬しています。

人間の場合ですが、この薬の作用機序上、パーキンソンのような副作用も考えられます。

少し寝起きにボヤーっと認知症のような感じを受けたので休薬した状態で様子を見ています。

手作り食に変更してから食欲もあり、排泄状態も良好。

今のところは、休薬したことによる問題点はありません。

 

西洋医学の瞬発力のある治療と、東洋医学の薬膳や、アーユルヴェーダも組み合わせながら、腎不全が急激に悪化して苦しまないように、自然に穏やかに天命を迎えられたら良いなと思っています。

 

 

ワンズのことを綴った姉妹ブログはこちらです。

 

 

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